―倉庫→森―
[背中へと掛かる言葉>>240へは特に反応を見せず。
また、振り返ることもなく倉庫を離れた。
地吹雪が巻き上がる中、入れ違いに倉庫へと向かう二つの人影>>251>>252には気付くことはなかっただろう。]
――…アンタが、死にたくないと思い直すことがあったなら。
……その時は、殺してやるよ。
[薄く声ともつかない音は風に乗って消えてしまった。
自分から死を願う人間を喰う事は、決して本能の欲求を満たすものではないから。
…だから、男は其れをよしとしない。
少し前まで対峙していたジムゾンの名状し難い表情を思い浮かべれば、舌打ちを一つ溢したのだった。]