あ、えっと…[あたしはそっと玲緒の反応を窺う。何を言おうとしたのか気付いたら、驚くだろうな、と思いながら。旅行に来てから、あたし達の距離はいつもと違う。これじゃ、まるで普通の、友達みたいじゃない――それをどう捉えていいのか分からなくて、ちくりと胸が痛んだ。]