― 魔王城 ―
[時を要さず、魔王城の門前に降り立った。
豪奢な佇まいにも驕慢を感じ取り、僅か表情が硬くなる。
不意に視界の端から、ついと伸びた指先>>251]
――…ん、
[柔く唇を封じる感触が、微かな声を溢させる。
咎める一瞥を送り、溜息混じりに頷いた]
貴方がいらっしゃるなら、何処なりとも。
[城内へと進めば、角を生やした魔族に着替えを促される。
夫に差し出されたのは――どう見ても彼にそぐわぬだろう衣装が、
少なくとも二着混じっている]
………、
[何とはなしにそっと目を逸らし、自分に宛がわれた分を確認する レオタード 漢服 執事服 ]