さて、確かこの辺りのはず、と……。[ふる、と首を振って気持ちを切り替え、高度をゆっくりと落とす。風の感触が少しずつ、変わる。それに伴い、身体にかかる感覚が少しずつ、変わる] ……ん。[ほどなく、視認できたのは洋上の艦船。もう少し高度を落としてから、光信号で識別信号と着水許可を求めるサインを出しつつ、上空をゆるくゆるく旋回した。*]