[少女が小鳥を飼っていた事は、神父やシスターだけでは無くて、羊飼いも知っていたかも知れない。少女が小鳥が大好きだった。鳥かごを抱える姿を目にしていた村人は多いだろう。にこり。羊飼いと白い犬にひとつ笑って背中を向ける。教会の大きな扉を手で押し開けながら、中にいる人の名前を呼ぶ。]ジムゾン、カタリナがミルクを届けに来たって。[少女特有の高い声が教会へと響いただろう。*]