[日記を返された彼女が浮かべたどこか寂しげな表情>>244の意味は男にはわからなかったが、その何かの決意か思いかを秘めた様子を見ながら、彼女が自分に話した目的以上の何かがあるのかもしれないな、と感じた。]
えっ、うん?
[オズさん、との呼びかけ>>245にぼんやりとした物思いから我に返り、その質問に考えを巡らせる。略して呼ばれるのは嫌いではなかったし、特に気にした風もなく問いにはこう返したか。]
そうですね…彼らの同行は民間人の安全のため、と単に思っていました。
[ユーリエにも答えたようにそう告げるが、彼女の論に少し考え込む。]
確かに、念入りなチェックはどこか見定められているような…何か深い理由があるようにも思えます。
だとしたら、何故受け入れるのか、ですが…
それこそ都市伝説の観光客を捕まえて人体実験だとかなんて考えも浮かんでしまいますけど、ね。
あの島自体に意思があって、それは人間には抗えない力があって気づかないうちに俺らは呼ばれたのかもしれません。
軍人も観光客も皆、自分の意志であそこに行くと思っているだけで…本当は、なんて。
[少し飛躍しすぎでしょうか、と最後は冗談交じりの口調で言った。]