― 仕立て屋 ―
そっか。薪小屋に行く前に、どのくらい運べばいいか確認していく。
[フリーデルの勢いが頭に浮かんで、そりを使って運ぶことも視野に入れるべきなのかと考えつつ、頷くエルナに返事を返した。]
へっ?
[そこでニコラスの帰還について意外な反応が返ってきて首を傾げる。]
楽しみって、何が?
[独り言に対して思い切り真顔で尋ねる。戦系男子には女心の機敏さなど到底理解できぬ存在なのだった。残念!
だがすぐにジムゾンに勧められたことと、ご注文はとエルナに挨拶されたこととを思い出して、そうそうと声を上げた。]
最近寒くなってきたな。
流石にそろそろ自分の体に合った服をあつらえるべきかな、と思って。厚手で動きやすい上着、作って貰えるか?
[少し袖の足りないコートを指差しながら依頼した。]