[問診することも、尋ねることもなくなった男は、重々しく頷く砲術長>>234を見送ろうとする。]
くれぐれも注意してくださいね。
[言っても無駄なのだろうな、とは思うがそう言うことしかできなかった。
お茶>>229は出てきていただろうか。
あればそれを口にしようとしてあることを思いだし、出ていこうとする砲術長を呼び止める。]
そう言えば……何やら妙な噂が飛び交っているようですが。
なんでも、スパイ?がこの船に乗り込んでいるとかいないとか。
グレーナー砲術長は何かご存じでしょうか?
[患者たちが噂しているのを何となく耳にした程度のため、詳しくは知らなかった。
相手が知っているかどうかは知らない男は、何かあるなら情報を集めようとする。]