あー、待て待て。
見た目ほど大した損傷はないから放っておいてくれ。
[アードウルフに梯子をかけようよとしていた整備員を制止する。
権限がないと言ったのは半分方便であり、本来ならば機体の修復はある程度までは操縦者の判断で行える。ただしそれは軍事技術の流出に繋がらない程度の話ではあるが。
だが、サシャ・クレモトの提案を断ったのは呉基地でコレを担当している整備班が極端に他人の手を嫌うからで、特に極東のよくわからない者に任せたとあってはへそを曲げることは目に見えている。しかも先のカタログを見る限り真っ当な整備になる保証もない。]
おい!だから触るなって!
サシャ・クレモトには俺から言っておくから。