そうだな……解らない。 ……いや、諦めたという意味ではなくてだ。 二人には二人の道があり、希望がある。 なら……私が出来る事は、その先がどうであろうと、その背を見送る事くらいだ。 刃を抜かずに済む距離から、な。[そもそも二人が旧知の……恐らくは良い仲だというのにも、驚いたが。それでも。きっと、過度に干渉するより、新しい距離から見守れば。それが、自分の望みにも繋がるのだろう。……そう、信じる外無くて。]