ダフィートの投擲したナイフに背後を抉られた蛇の尾が苦悶なのか快感なのか判別の付かない表情を浮かべて悶えている。 間を開けずに更なる陽動に移るダフィートが上着を脱ぎ、イイ男の視線を引きつけた。――こうかはばつぐんだ! 蛇の尾の両目がカッと見開かれ、今まで狙いを定めていたヒンメルと、新たに現われたダフィートと、どちらから食っちまうべきかと迷いを見せている。]今だっ!