− 書庫 −
[男は適当な椅子に腰掛けて足を組む。
オズワルドから何か語られたならそれを聞いた後に。]
−色々考えたんだが、俺としては情報が少しでも欲しいところだな。
鑑定の能力を持った者は本物と偽物の二人がいる。
出された結果が真か偽であるかは占われた当人にしか分からないが、互いに一人は鑑定している筈だ。
このままその鑑定結果が伝わらないまま眠らされた場合には、それが無となる。
何故その相手を選んだかも踏まえて、その結果を知りたい。
[そこまで言って男は普段するようにワインを口にする。]
俺にそれが出来たらいいんだが…、残念ながら俺にそんな能力は芽生えていないんでな。