― 三日後:私室 ―
よし…割れてない…!出来た!
[私室で、思わず声に出ていた。どう見てもいい感じじゃないこれ?
と満足した表情で細長い宝石を窓から覗く光に当てている。
角度によっては薄い青色にも薄い金色にも見える不思議な石。
ハンカチに包み、丁重に引き出しにしまう。
もはや数えきれないほどの枚数の紙束を、
とんとんと揃えて机の端に置く。
あとでゴミに出そう。
ディークを呼ぶまで数時間―――仮眠でもしようかと思ったが、
そわそわして寝れる気がしない。
訓練場にでも行くか…と考えながらベッドの上でごろんと
寝転んだら、驚く速さで寝てしまった。
目が覚めると、慌てて時計を見たが、余裕で間に合うだろう。
数分後、召喚魔法陣で彼女の姿が見えるだろう。]