いいわ、そこまで言うなら教えてあげる。
……そのかわり、後悔しても、しらないからね。
[そう前置きして、告げる。例の実験の内容を。>>0:243 >>0:224>>0:244 >>0:245 >>0:246
自分の脳内に、"ガルー"がいるということを。]
……私の階級が高いのに気付いてたでしょう?
あれは、私を監視するためなの。>>0:246
……私の脳内に"ガルー"がいるから。
……いや、この表現は正しくないわね。
ガルーに感染した脳が、移植されているから。
間接的な、感染……で、脳内寄生生物の
メリットだけを人間に適用しようとしたって訳よ。
端的に言うなら、"破壊衝動"のない
"治癒力"と"強靭な力"をもつ人間兵器を作ろうとしたの。
成功……と呼べるかは分からないけれど、
……実験の結果、生きているのは私だけだったようよ。
[最後の言葉を言い切る前に、フローレンスの顔>>1:393>>1:394 が蘇り、ズキリと胸を刺す痛みが走る。
それでも、何とか言いきって、ふぅっと大きく一息ついた。
そしてソマリの顔を伺ってみる。
顔色が良くないようであれば、ここで話を切るだろう。
しかし特に遮る様子がないならば、先を続ける。]