― 平原西側 ―
[いくらなんでも正面から特攻するのはまずい、のは分かっていたので、さらに南側に大きく逸れて回り込むルートを取った。
上手くいけば向こうの真後ろから仕掛けられる想定。
でもちょっとずれたから、だいたい真横くらい。
「たいちょー。むこう合流してる。」と仲間の指摘に目を凝らせば、むこうを出てきた時に追いかけてきた連中が、まさに合流しているところ>>244]
うわー。追いついてきたのかよまじか。
でも挟み撃ちされなかったからいいか。
[「よくないでしょ」「人数増えたよ」と騒がしい仲間の隣で、ついて来てくれた古株の隊長率いる面々は、若いなぁの顔をしている。]
いいから、仕掛けるよっ!
[号令すれば、応!との返事と共に、雰囲気が引き締まった。]