[対する大蛇は、だいぶ弱っているようだが、まだ倒れる気配はない]
んでも、もーちょい、だよな。
[あと少し、それこそ一撃か二撃。
上手い所に叩き込めれば、それで落とせるんじゃなかろうか。
そんな事を考えながら、身を屈める。
両手に双剣を携えているから、やや変則になるけれど、姿勢はスタート時のそれに近いもの。
一気に駆けよって、下から一撃喰らわすか、と。
そう、思ったのは上にウェルシュがいるから。
タイミングよく上下から同時攻撃を仕掛けられれば、と。
浮かんだ思考は、声ではなく、風の流れに託される。*]