[“返事は無し、か――…。”内心でそう呟きながら。>>253相手が鞘から剣を抜いたらしき音に、こちらも二刀を抜き放つ。馬上で足のみで馬を抑え、両の手に剣を構える。馬が近づけば、前に出ようとする部下を制し。牽制にとスラリ、レイピアの切っ先を突き出した。] 此方の人数が目に入らぬ訳でもあるまい。 命を無駄にす――――…[降伏を求める声は、鋼に反射する炎の光に照らし出された顔を見た瞬間、霧散した。]