ー回想・乗船直後ー
[シルバー・メリー号に乗って、懐かしい景色を堪能している頃
懐かしい白毛玉と茶毛玉ーもといスノウとラヴィーに会った]
久しぶりだな
スノウやラヴィも元気そうで何よりだ
[ どうやら自分の事を覚えていてくれたようで>>177思わず頬が緩んだのを覚えている
思わず慣れた手つきで抱き上げて、痛いところは無いかと探ろうとしてしまったのは、病気や怪我の動物を見慣れてしまった性か
許すようなら、二匹のふわふわの毛皮を堪能させてもらったかもしれないが、同時に血色の爪牙>>180の存在も微かに感じ、この先使わずに済むことを願ったのは、心の中でだけ。
往々にして、爪牙を振るう時は傷付ける時なのだから
…相手だけでなく己自身をも。]