― クリーク砦へ向けて ―
[歩兵弓兵が居るために移動の速度はそこまで速くは無い。
馬もゆっくりとした足取りでズワンズ谷への街道をひた歩く。
そんな折、先遣隊の一人が商人の姿をした人物を伴って隊へと戻って来た>>230]
ズワンズ谷は問題なし、か…分かった、ご苦労様。
少し速度を速めよう。
待機している者達の下まで進んだら一時停止。
僅かになるが休息を取る。
[叶う限り早く部隊を進めたいが、急ぎすぎて兵が疲れてしまっては元も子もない。
先遣隊の一部が待機しているのはズワンズ谷の半ば辺りと聞き、そこまで進んだ後に一時の休息を入れることにした。
更に先を見に行った者達が戻る頃には着けるだろうという予測もある]
[そうして指示を行き渡らせた後、オクタヴィアスは一度、商人らしき者へと視線を投げた**]