[しかし、青年はそこでハッとした表情を浮かべる]
やばい、宿屋の部屋の予約してないや!?
ご、ごめん、部屋予約して来なきゃ……
相手してくれてありがとう!
ちゃんと話してくれた冒険者と会えたの久しぶりで楽しかった
良かったらまた今度話そうね、アリーセ!
[物凄く大事な事を忘れていた青年は少々慌てていた
何故なら宿に泊まる事が青年にとっては重要事項なのだ
以前宿代すらなかった頃、野宿をしてお金を入れていた中身は貧相な袋を盗まれて以来絶対に宿へ泊まろうと決意したからである
だからもう少し話していたくもあったが両手でアリーセの手を握って別れを告げ、ちょっとしたお願いをして酒場の2階にある宿へと向かった
いつの間にかどんよりオーラは無くなり元気になったのは言うまでもない*]