……では、お言葉に甘えて。お願いします。[提案は、無下にすることもなく>>250再び、右の手は手すりに添えまして、左手を遠慮がちにあげます。片手が手すりにあれば、大丈夫だと思ったのか。]ええと、少しだけ、引いていただいてよろしいでしょうか。軽くでいいので。[それは、どちらか片方に対するお願いではなく。できるのならば、という程度のお願い事でしょう。白い手は、身長に比例した長さはあれど、男性にしては細いものでありまして、女性が握るのもたやすいことでございましょう。]