貴殿、もしや、海坊主を沈めた御仁か?[ 遠くにあって顔は見えなかったが、ダーフィトの身のこなしには覚えがある。そう気付いて、斬撃の合間に声をかけたが、相手に答える暇はあったかどうか。 ]これは頼もしいな。[ 答えが無くとも、その腕の冴えと覇気は確かなものと伝わって、男は、ダーフィトの背を守るような位置に立ち、続けて刃を揮う。 ]