人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


新入り ディーク

― 礼拝堂 ―

[>>1:246 鼻をすんと鳴らして、胸一杯にリエヴルの匂いを吸い込んで――。
優しく背中を撫でる手と、凪いだ海のような穏やかな声。
子供の頃、いつも寝る前に子守歌をささやいてくれた父を思い出せば、遠い記憶は懐かしく。
ともすると微睡みの奥底に引き込まれそうで。
それでも鼓動の速さが、単なる親しみや懐かしさだけじゃないのだと物語り。

新しく涙が溢れてくるせいで、なかなかはっきりしない視界を。ぎゅっと目を閉じて振り払う。
そっと静かに身体を離して。]

(254) 2013/10/02(Wed) 20:08:50

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