[ 笑顔を返す少女>>245に「ここ、いいかな。」と尋ねられれば
断る理由もなく、「ああ、構わないよ。」と答えた。
浮世離れした雰囲気に見入ったことは気づかれていないようだ
内心でほっと安堵の溜息をこぼす。 ]
読書って言っても、これは暇だから持ってきただけなんだ。
[ ひらり、と本を手で示し。ぱたりと閉じた。
斜め向かいの席にかけた少女に「何の本?」と問われて
その、読みかけの――何度読んだか分からないそれを見やる。 ]
『星の王子さま』――って言ったら笑うかい?
大の大人が児童文学なんて、ってね。