[それから城主の声>>246に合わせて、掲げられるグラスへ応えるよう、緩やかにグラスを持ち上げる。] ――乾杯。 その美貌に酔わされてしまわぬよう、心しなければなりませんね。[そのまま口元に甘露を傾け、ゆっくりと飲み干した。唇に残る赤を、同じ色に染まった舌が拭っていく。染み渡る熱に僅か、熱い吐息を零した。]