― 海精軍拠点:戦いの翌日 ―[>>243止まる視線に苦笑を浮かべる。帷子の上から、とは言え太刀は重く。出血はさほどではないが、筋や骨に来ているのだろう。動かぬ左腕を庇いつつ、出迎える。] ……そうか。 早々に撤退してしまい、済まない。先までの交戦と同様、武具の不足や消耗品の補充があれば、すぐ申し出るよう伝えてくれ。[そこまででもない。その言葉に胸を撫で下ろし、報告を受け。]