― 再会の後・夜 ―[ちゃんと休めと散々言われてはいたし、身体も休息を求めてはいたが。どうしても、すぐには寝つかれなくて、宛がわれた部屋を出たのは深夜の事。中庭に感じる人の気配は避け、太刀を片手に向かったのは修道院跡を取り巻く堀。水の気配を近くに感じつつ、しばし、空を見上げて立ち尽くした] ……やーれやれ。 一応、落ち着きはした、けど。[夜風に銀の髪を遊ばせつつ、零すのは、小さな呟き]