― オプティモ ―
[ 男が王府の援軍を受け入れれば、オプティモの領主は王府についたのだ、と喧伝するまでもなく広まるだろう。
ソマリが解放軍を認めたという情報>>117と共に、その推測は諸侯の間を駆け巡り、最終的に、貴族達を更に明確に色分けする ]
[ 口を拭って隠れる者、新しい力に靡く者、旧態を維持しようとする者、そして情勢次第で変幻する、猫の目のような意志を持つ...いや意志そのものを持たない者 ]
振るい分けには丁度いい機会だ。
[ いつかは、やっておかねばならぬ仕事がひとつ片付くかもしれないと、男は、笑みを浮かべた ]