お前はいつも、俺の前に居るのだな。
……ソマリアラン・クロイス。
[ アランはテオドールがいつか大きな敵になる予感を得て、
大陸のいくつかへ、半島への助力の約束を取り付けていたらしい。
全く持って、3年前の魔境でアランを逃したのは大きな失敗であった。 ]
[ 魔軍との友好を望んだ国からは、
いくつかの物が贈られてきた。
見事な武具は魔境では得られない物だ。テオドールは自らの物にしたり、勲功のあった臣下に下賜してやった。
形のある物だけではなく、名誉貴族や、騎士の称号もあった。こちらは鼻で笑って破り捨てた。
テオドールが名乗るのは「王」もしくは「大将軍」その称号だけだ。 ]