コーギーって首短いんだよなぁ
……いけるか……いけっ!
[ びしりと空気を切り裂く音を立てて、革紐が太く短い犬首に巻き付いた。
兎首が落とされ横が空いたのが幸いだ。 ]
イェーガー先輩、スコーピオン先輩!
[ 声を掛けるまでもなく、二人とも機を逃すはずがない。
身軽なソマリはすでに犬の息が届きそうなぐらいに近くまで間合いを詰めている。その手には短刀が白く光っていた。
兎首の最期に受けた衝撃をすぐに振り切ったジェフロイの構える長槍が轟き落ちる雷のように、ほぼ同時に反対側から犬を狙い、そして仕留めた。 ]
……やった……!