― 上空 ―くっ。これ以上は厳しそうだな。大丈夫だ、イシュケ。無理はしなくていい。[接近する程一層眩さが強く感じられ、相棒の速度が落ちる。目標として、あれを直視するのは辛いだろうに青年の意を汲もうとしてくれた相棒を宥めてやる。]シエル……。[沢山飛んで、沢山集めるのだと言っていた。これから何が起きるのか、予想は出来ない。けれど、あの小さな身体にこれ以上の力が集まるのは危険だ。青年達に出来る事は限られているが、何が起きても大丈夫なように一定の距離を維持して様子を見守る。*]