元気なのが、僕の良いところなのだからね。こんな時だから笑わなきゃ。
さあ、君も笑おうじゃないか。
きっとマダムも、それを望んでいるはずだよ。
[それを自分で言うかねという点はさておき、彼なりの気持ちを伝えたつもりなのだ。]
変なこと?
ああ、ビューティーなワンちゃんがこの宿に2匹いるって話だね。
[いや、そんな話ではなかった。
たまにどころか常に変なことを言うパン屋だったが。]
見えないはずの彼の瞳にも、何かが映っているのかもね。
[と小さく笑う。
言われてみれば、ずいぶんと少ない。
確か部屋がちょうど埋まっていたから、12人だっけか。
そんな言葉を返すのだった。]