[淡藤色の瞳を見つめ返す玲緒の視線は、迷い、揺れる。怪物と戦いは恐ろしかったし、上手くやれる自身なんかあるわけがない] 大丈夫、とは言わない。 ……でも、やらないわけにはいかないから。 [『剣の百合』握る右手が震えた。隠すようにさりげなく左手を添え、ベルティルデに笑ってみせたつもりだが、上手く出来たかは自分でも判らない]