[少しだけ雰囲気が和らいだが、次の瞬間には再び顔から笑みが消えていた。前方から聞こえる蹄の音。集中して闇に目を凝らすと、影らしきものが見えた>>241敵か味方かはわからないが――すぐに応戦出来るように剣を抜きはなつ。誰何する声に返事はないまま、馬を声のする方へ走らせた]