[縋り付くように白竜の首へと腕を回し、きつく目を閉じた。思い浮かぶのはしっかりしているのに、どこか危うげなラートリー。飄々として掴み所はないが頼りになる傭兵ロー・シェン。優しくて儚げな少女マリエッタ。どこか浮世離れした雰囲気のウェルシュ。そして―――――――。] ……アリーセ、会いたい……な。[護りたくて、誰よりも愛しい少女の姿。皆がいるから耐えられる。一人だったらきっと、耐え切れずに号泣してその心が壊れていたかもしれない。大事な妹をこの手で傷つけた行為に。]