― →中庭 ―[二人から離れつつ、ぴーちくぱーちくと五月蝿く囀るイドの話を聞くともなく聞いていた。鑑定師がどうだとか、赤の神がどうだとか] 踊らされてるねぇ……[とはいっても、投票箱とやらには紙を入れなければならないらしい。適当にサイコロでも振ろうかと思うも、一つでは足りない。いつしか彷徨い出ていた中庭で、ベンチに腰掛け思案すること暫し] ……ん?[近づいてくるイドを両手で捕まえる]