うっ、嘘。
ちょっと待って、寝室に出るなんて悪夢以外の何物でもないじゃない。
駄目よ駄目、こっちこないでね。
わ、私あれは本当に駄目っていうか、い、いやっ……!
[サササササッ。
涙目で悲鳴を上げかけたそこに姿を現すのは、恐怖の象徴たるあのアレ……、ではなく、殴ると経験値が上がりそうな見た目の9(10x1)体のメタリックなアメーバ状の何か]
……!?
[えっ、なにこれ経験値を大量にゲットできるチャンスなのかしら、経験値を上げるとどうなるの、レベルあがるの?
思わず思考回路を異世界に飛ばしながら、ナイフを構えたまま数秒間硬直するのだ]