[年追う事に書けない事が多くなっていく。だがそれは向うも同じだろう。それが当たり前になってゆくことが寂しかったが、寂しいと綴った事は一度も無かった。書けば戻って来いと、望んだ言葉をくれるのだろうと思っていたから余計に。紛らわすように軍に従事し、ゆっくりとそこで自分の居場所を作った。おかげで良い上官にも、同僚にも出会えた。部下も出来た。そんな中、年追う事に母親の病気の回復の報告出来たのは喜ばしい事だったが。]