何を根拠に減らないというのかわからんな。[いきなり襲いかかってきたやつの話を聞いてやろうとした自分は、随分とおひとよしかもしれないと真面目に分析しながら、反抗する男の腕を捻り上げて押さえ込む。] 背後からの奇襲はよかった。 だが、まだ格闘の技量が追いついていない。 おれの血が欲しければ、もっと鍛えてくることだ。 ──楽しみにしている。