>>249[きゅっと抱き締められ、耳に吹き込まれたタクマの囁きに数刻前のことを思い出し、また身体の奥が疼くのをきゅっと目を閉じてやり過ごす。けれどふと、一抹の不安がよぎって]……あの、タクマさん。もう、うちの両親に会えなくなりました……?[行為に及ぶ前、顔向けできない旨をいっていたことを思い出して。途端滲んでくる涙を、瞬くことでなんとか堪えようとしながらタクマを仰ぎ見た