人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


伝書屋 カーク

[二人して力を合わせて大斧を抱え上げる。>>246
ヴァンデラーの感想に、まったくだと同意した。
それくらいには──自分の中で弔えた。

炉の奥から、渦巻く熱が触れてくる。

消えることのない赤い色が瞼に、心に焼きつく。
垣間見たのは喪失の痛みか。
一瞬、目を瞑ったヴァンデラーの手に手を重ねる。


  これは、血潮の赤だ。熱く体を駆け巡る、命の赤。


それは親父たちの息吹とも、抱擁のようにも感じられた。]

(251) 2016/02/28(Sun) 22:35:38 (enju)

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