[>>248クレステッドの名には聞く耳持たず知らんぷり。>>249口の周りを指摘されればシャツの裾を持ち上げて雑に拭うけれど、乾いた布では上手く拭えずべた付いた侭で、むぅ、と不満げに小さく唸った。
唐突な、彼の要望には、キョトンとした後、思わず笑って]
……最後の晩餐になるかもしれねぇのに、俺で良いのか?
それとも、もう血が流れてりゃあ何でも良いのか。
折角の料理人の舌が、気の毒だな…。
[血を求める事を躊躇わない彼らには、きっと、このパンケーキの薫りも味も、美味とは感じられないのだろう。
特にルージュの身は、ブラン以上に血を欲するという。
例えば、ルージュの鑑定師という立場でなくとも、彼らを根絶やしにしようと考える前に彼らを、気の毒に思う自分は、本当の意味でのブランの裏切り者なんだろう。
好きにしろとの意思表示に、無防備に肩の力を抜いて見せ]