[先とは違う確かな手応え。 口角がわずかに上がるも、それも一瞬のこと。] ぐっ……!?[まさか、拳が飛んでくるとは思っていなかった。 上半身をひねりそらそうとするも追いつかず、鞍上で身体が僅かに跳ねる。 一度間合いをとらねば、と。 咄嗟にサーベルの柄を握ったままの両手、拳をクレステッドの肩に叩き込もうとするも。 つきん、と走ったのは、斬れた痛みとは違う類の違和感。*]