― メインサロン:クレメンスと ―
…?はい、俺ですか?
[声をかけられたものなら振り返り、素直に応じる。
先程まで青い髪の男と話していた制服だ。]
俺になんか用ですか…?
[相手が腹の中に殺意を隠してるなんて知る由もない。
聞かれた事には素直に答える。
青い髪の男は今初めて見たし、身分を問われれば配達屋の稼業を説明し、黒い箱を見せた事だろう。
昨日のカサンドラとのやり取りを聞かれたら、一瞬なんの事を聞かれているのか判らないと首を傾げ、
まさか…俺またやっちゃったんですか?
実は最近酒癖が酷くって、昨日ココで呑んでから部屋に帰るまでの記憶が無いんです…
そのカサンドラって人に会ったら、失礼な事をしたって謝ってたって伝えてもらえますか?
とでも答えただろう。なにせ本当に記憶にないんだから。
ひとしきり答えた後、制服の男はどんな反応をした事だろう*]