……っ![じりっと、左手首の藍晶石のブレスレットが熱を放つ。じわりと皮膚を侵食する痛みの様な感触に息を呑み、咄嗟に手を引く] ……あ。[手を引けば、亜梨沙の手もこちらに来る筈だった。けれど今動くのは、間違いなく己の左手のみ。ブレスレットから淡く青白い光が煌めいたのと同時、皮膚を蝕む痛みが消える。加護が呪詛を浄化してくれた気配にほっと板の様な胸を撫で下ろし、そうして隣にいた亜梨沙をちらりと見た]