― 回想:コリルス参戦直後 ―
[ 年若い騎竜師は、自らの手で街を護ろうという気概に満ちていて、そのこと事態は、信頼に値する者と彼の目には好ましく映ったのだが、元々の気性なのか、閃影と呼ばれる騎竜師としての性なのか、誰も気付かぬ内に、戦闘の最前線に先行していること多数。その行動は神出鬼没を地でいって、戦果は確かに上げているものの、傍目には、危なっかしく見えて仕方が無い ]
お前の目的は街を護ることだろう?レト。先に自分が落ちちまっちゃ、護りたいものも護れねえんじゃないか?
[ 前線で顔突き合わせた何度目かに、呆れてそう声をかけたのも覚えているが、その後行動が改まったかというと、そんな筈もなく…というか、段々、彼自身その必要を感じなくなった ]