[ そんな思考の中、 方向性の変わった質問>>229に、テオドールは一瞬ふいを突かれた。 ] ……そうだな。 ヤコブ・バルドは"鍵"に選ばれた者。 ソマリアード亡き今は、騎士団を率いる盟主を名乗っている。 元は一介の田舎者だ。 他には、[ 最後に付け足した。 ] ……俺の父だとでも言おうか。[ 冗談だ、と言うように、ハ、と笑った。 声の聞こえる範囲にいた魔物も追従するように笑った。 当り前だ。 テオドールは壮年。ヤコブはまだ少年の域を出たばかり。 そんなことがあり得るはずがない。 ]