[シャツに軽く上着を引っ掛けて、部屋から出ようとして、カレルが血を飲んでいない事に気が付く。] 強情な。[見た目からしてまずそうだが、ある程度渇きは癒えるだろうに。ストックしてある薬の中から増血剤を口の中に放り込む。効くかどうかは知らないが、まあ念のため、だ。そうして、自らの唇を傷つけた。そっとカレルが潜る布団をずらし、顔を露出させて。溢れだした血を唇越しに与えようとした。カレルは何か反応しただろうか。]