[この大蛇は先程よりもすばやい相手だ、しかも毒は猛毒だ。
より手ごわく、まともに攻撃を受ければ、アイルリートの様になる難敵を相手に、トオルはその戦槌を手に戦う事を選らんでる。
既にトオルの力が、このフラクシヌスに呼ばれた頃とは違う事も。
そして何よりもトオル・カジというこの馬鹿の虚勢、いや、底意地を>>171。
アイルリートは盛大に図り違えていたらしい]
…… ……っ この馬鹿者が!!
[本来、常に相手の優位にある立場だからこそ、大して発揮はされないが。
しかしアイルリートも、意地は、正しくは負けん気は、人並みの倍は強いから。
表情をギリ、と決して、集中する。
まずは解毒、そして一秒でも早くこの馬鹿の援護、この無礼蛇の始末。
静かな集中と共に、解毒魔法の詠唱が紡がれだした…*]