― 宮廷内 ―
[ 時は変わり、王宮へ戻って来た画家は
此れからの絵描きの仕事はどうしようなどと
考え事をしながらふらりふらりと歩いていた。
しばらく無職も同然になりそうな様子。
慎ましやかに暮らすほどの蓄えはあるけれど…
そんなことを考えていたら、
歩む先にその人の姿があった。>>224 ]
やあ。
きみとこんな場所で会うのは珍しいね?
今し方まで仕事をしていた…というところかな。
[ 声をかけてみれば、
以前会ったのは何時だっけなどと考え。 ]
…今だったら。
簡単に描けるのは『どっち』になるんだろうねえ。
[ 何くれとなくいつかの遣り取りに絡めて、
遠回しに探りを入れてみるのだった。** ]